F,G,H,Iの4個の「R4//練り上げカップ「プルーの花にブルーの取っ手」(ホワイトの地色)」です。
瀬戸半磁器の粘土を、練上用顔料で着色し組合わせて模様を作リ、それを金太郎飴のように伸して切り分け、それをまた組み合わせて模様を作り上げていく「練り上げ」の技法による作品です。
顔料で絵を描く作業は一切やっておらず、模様は裏側まで繋がっています。
練り上げカップは、まずカップ6個分の花、合計12個分の花を作ります。一枚6mmの厚さなので、72mmの長さの円柱状に花の模様を組み込みます。カップの大きさの筒状のパイプに巻ける大きさの長方形の寸法を描いた布の上に丸い花模様を２個置いて、周りを地色の粘土で埋めて長方形の粘土に仕上げます。それをパイプに巻いて、丸い底を付けて、パイプを抜いてからフチを付けて慣らし、最後に取っ手を付けて出来上がりです。
苦労する割に失敗が多いので、大型作品に使う「シャモット」という一度焼き上げた陶器の粉を混ぜてあるので、粘土の地肌は艶がありませんが、釉薬の部分は他の陶磁器と同じく艶があります。
カップの内側にも花があるので、四つの花模様が楽しめます。
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