CALERA CENTRAL COAST PINOT NOIR 2017 カレラ

カレラの創設者であるジョシュ・ジェンセン氏は、ピノ・ノワール好きが興じてドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ドメーヌ・デュジャックで働き、そこで栽培から醸造、熟成を経て出荷に至る様々なノウハウを学びました。

1971年、母国アメリカで、ロマネ・コンティの味わいを目指し始動しました。そこから、2年もの歳月をかけ、マウント・ハーランとい土地に辿り着きました。そこは、当時のワイン名産地一帯からはかけ離れ、標高2,200フィートと、カリフォルニアでも最も標高の高いエリアに位置した土地でした。そこは、豊富な石灰質の土壌、冷涼な気候という、ピノ・ノワールにとって理想的な環境そのものでした。

1974年に、石灰岩の砕石場の跡地に土地を購入。そこに、ロマネ・コンティから持ち帰ったといわれるぶどうの樹を植樹しました。斜面の向き、風の流れ方、気候の微妙な変化を全て調べ上げ、それぞれの区画の個性に合わせてワインを造り分けました。そして1990年には、この一帯にワイナリーを構えているのはカレラだけにもかかわらず、あまりの品質の高さからカレラのための唯一の原産地呼称「マウント・ハーラン・AVA」が認められることになりました。これがカレラが唯一無二の個性をもつ土地を見出したパイオニアであり、孤高の存在と言われる所以です。