日本中から選りすぐりの材料と職人が集う街で栄えた京焼・清水焼。その伝統を受け継ぐ窯元が送り出すオリジナル盆栽鉢・平安泉山。その窯元は平安東福寺や涌泉が作陶した京都の東山泉涌寺界隈で大正11年に創業。現在四代目となる京焼・清水焼窯元・陶あん。工房で製造にたずさわる職人は約20人以上を数える京都の窯元としては屈指の大手。縁あってKINBONとタッグを組み、京焼・清水焼の盆栽鉢を作る事になった。
陶あんの手がける清水焼は、鮮やかな発色とほかにはない強度が特徴。1,200度という高温で焼くことで、強度のある清水焼を作ることに成功。高温で焼くと鮮やかな色味を出すのが難しいが、釉薬を開発することで雅びな色味はそのままに傷つきにくさも実現しています。
型は小品盆栽界でモダンなデザインと使い勝手の良さで定評のある木瓜式を採用。釉薬は陶あん当代・土渕善亜貴氏オリジナル「花結晶」。結晶釉は釉薬が溶けて冷却する過程で結晶が出る特性を持ったおり、この結晶化する特性を活かして作り上げたのが、オリジナルの釉薬「花結晶」。まるで花が咲いたかのよう美しい文様が浮かび上がることから名付けられた。結晶の出方は1枚1枚異なり、2つとして同じ文様が出ないのが特徴で、多種多様な結晶の形が楽しめます。落款は「泉山」と窯元・陶あんの落款「あん」