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こちらは1910年頃製作された、アールデコ様式のサファイアとダイヤモンドのバーブローチです。
シンプルな直線、ブルーとクリアカラーの鮮やかな対比、まさに当時流行していたアールデコ様式を端的に表現したデザインといえるでしょう。それなのに引き込まれるように魅力的なのは、ただの一辺倒ではない細工とデザインがあるからです！
バーブローチは端へ行くほど細まっており、中央部分に膨らみをもたせ、目を惹きつけます♪
そしてなんといってもサファイアはミステリーセッティングとなっており、連続した繋がりがみえます。交互にダイヤモンドを挟むことによってくどすぎず、さらっと爽やかに身につける事ができます(^^)
また、ダイヤモンド周囲のみ白金が貼ってあります。これは、20世紀頃まではダイヤモンドは白の地金、色石は金の地金という暗黙のルールがございまして、それに則ったかたちとなります。そして今では考えられないお見事な後ろの窓開けの技術！これは貴族・富豪のためにお作りされた高価なものだったと言えるでしょう！前面全てに美しい細やかなミルが施されており、シャープでありながら、贅沢で奥ゆかしい、いにしえの技術を感じさせます。また、ブローチの先端には引き出す形のキャッチがあり、脱落の恐れなく身につけることができます♪
8石のダイヤモンドにはローズカットが施されています。ダイヤモンド、サファイアともこの100年で何一つ欠けていない完璧なセッティングです。少々ラフなカットの石も含まれており、整然としたアールデコのデザインと対極にあるその選択もまた、手仕事によるアンティークジュエリーの楽しさの一つではないでしょうか
各石を引き立てるイエローとホワイト、二色のゴールド使いも奏功し、小ぶりながらもダイヤモンドとサファイアの輝きの違いもよく分かります。こちらのようなシンプルで使いやすい美しいお造りのアンティークものは中々市場に出回りません。
お一つお持ちいただけば、一生物の宝物となることでしょう…
フランスのゴールドを示す鷲の頭のホールマークがあります。
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素材:サファイア
ダイヤモンド 18金
サイズ:約5.2cm×0.3cm
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#ミステリーセッティング
